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ワラタ2ッキが消されてしまったので、過去ログ乗せておきます。
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誕生日:
2050/07/07
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パトリオット
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宇宙遊泳 隕石鑑賞
自己紹介:
ワラタ2ッキはおもしろかったので、
アフェなしでやってくれないのかな?

りんくふり~です。
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177 名前:   投稿日: 2005/06/22(水) 21:15:04
ブラジルとの死闘を制した試合後、スタジアムの外で(´・ω・`)ショボーンしてるブラジルの子供を見つけた加地。
子供好きの性分ゆえに、いてもたってもいられない彼は子供に走り寄り呟く。

加地「ごめんな。ロベカルがいたらブラジルの勝ちだったと思うよ」
たまたま傍にいた三都主が訳して伝える。
俯いていたその子供は顔を上げ、加地をじっと見つめた。
それから早口で何事か言った後、親指を立てて、その場から走り去った。
わけが分からずキョトンとする加地。
三都主は笑いながら加地の肩をポンと叩き言った。
「次に闘う時までサイドは預けておいてやるよ、だってさ」
加地は思わず少年の去った方向を振り返ったが、既に影も見えなかった。
しばらく無言でたたずむ加地。三都主も何も言おうとはしなかった。
やがて三都主の方に向き直った加地の表情は、苦笑を浮かべながらも、どこか晴れやかだった。
「なら当分は負けられないな。他の国に渡したら、あの子に怒られるからね」

アレから12年後、ワールドカップのピッチに立つ加地の姿があった。
もう年齢的にはピークを過ぎていた。しかし加地は不動の右サイドとして日本代表に君臨していた。昼夜を惜しむ研鑽のたまものだった。

相手は、忘れもしない2005年6月22日ケルンにて、まさかの敗北を日本にプレゼントされたブラジルだった。
最強カナリヤ軍団。受けた屈辱は晴らさねばならなかった。
試合開始直前、10番を背負ったセレソンが加地にゆっくりと近付いてくる。

「…加地」その声に驚き、ふと顔をあげる加地。
「お前は・・・」あの少年だった。
「あの時の約束を果たしに来たよ」逞しくなったセレソンはそう言って笑った。
「・・・望むとところだ」加地の笑顔が弾ける。

日本側の応援スタンドで、その光景を涙ぐみながら見つめる柳沢。
その手に持った三都主の遺影が優しく微笑んでいた・・・。

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